素材について-革素材編"レザーの種類"-

 
こんにちは、SHIMADAです。
 
本日の記事は前回に引き続き革素材のお話をしていきたいと思います。今回は「革」の種類についてご紹介いたします。
 
皆さま、革製品はお持ちでしょうか。使い込むほど味わい深くエイジングしていく革製のアイテムは、大人になったらぜひとも持っておきたいもののひとつです。
 
「革」とひとくくりに言っても、たくさんの種類が存在します。原皮の種類をはじめ、仕上げの方法や使う部位の種類など様々です。その違いや特徴を説明しながら、それぞれの革がどのようなアイテムに使われているかなどをご紹介していきたいと思います。
 
 
「革」はなんの動物から作られるのか

 
まず基本的な知識として、「皮」と「革」について簡単にお話します。どちらも読み方は同じですが、「皮」は動物からはいだままの状態を指します。これを腐敗したり劣化したりしないよう加工したものを「革」と呼びます。
 
「皮」がとれる代表的な動物として牛・豚・馬・羊・山羊などが挙げられます。このあたりが、わたしたちが革製品として普段目にする機会が多い素材です。
 
 
◆牛革(カウレザー)
 
革の中でも一番身近なものが牛革(カウレザー)です。財布やカバン等の服飾小物や靴など、いろいろな形でわたしたちが普段使っているアイテムに使用されています。
 
そんな牛革ですが、革のためだけに飼育される牛というのは全くと言っていいほど存在しません。実は牛革は、乳牛や肉牛として出荷される牛からとれる副産物なのです。牛革は、使用される牛の年齢によって革の呼び名が異なります。
 
●カーフ    生後6ヶ月以内の皮 : キメが細かく薄い 高価
●キップ    生後6ヶ月から1年以内の皮 : カーフより分厚く丈夫
●カウ     生後2年以上のメスの皮 : ステアやブルより分厚い
●ステアハイド 生後3~6ヶ月以内に去勢し生後2年以上の雄の皮
●ブルハイド  生後3年以上経過した雄の皮 : 繊維が荒く厚く丈夫
 
このように、細かく分かれています。中でも一番多く使われているのはステアハイドで、肉牛として育てられた牛からとれる皮を使用します。
 
 
◆豚革(ピッグレザー)
 
次に豚革のご紹介です。豚革は唯一日本国内で生産・製造が一貫して行われているレザーです。軽く丈夫で通気性もよく、衣料品や手袋によく使用されています。
 
 
◆馬革(ホースレザー)
 
続いて馬革です。馬革は、牛革よりも軽くて柔らかいという特徴があり、その分強度も落ちます。その性質を活かし、衣類やソファなどのインテリアに使われることが多いです。
 
馬革の中に”コードバン”という種類があるのですが、これは「革の王様」や「革のダイヤモンド」などと呼ばれることもあり、値段も跳ね上がります。農耕馬のおしりの部分から少量しか取れない希少なレザーという理由から高級品として扱われています。
 
コードバンについてのお話は長くなってしまうため、また別の記事でご紹介したいと思います。
 
 
◆羊革(シープスキン)
 
次に羊革です。これも牛革に次いでポピュラーな革のひとつです。生後一年未満の羊から採取される皮は「ラムスキン」と呼ばれます。
 
羊革は薄く柔らかいので肌触りがしなやかで衣類などに使われることが多いです。その特徴を持つが故に、水に弱く傷つきやすいところがデメリットとして挙げられます。
 
よく目にする機会があるのが、レザージャケット、コート、手袋などです。中でもオーストラリア原産のメリノ種の羊の革はムートンと呼ばれます。ムートン・シープスキンブーツなどは街で目にすることが多いアイテムではないでしょうか。
 
 
◆エキゾチックレザー
 
ここまで4種類の生き物の革を挙げましたが、まだまだいろいろな種類のレザーが存在します。爬虫類・鳥類・魚類など特殊な動物から採取される珍しい革もあり、これらは「エキゾチックレザー」と呼ばれています。
 
爬虫類だと「ワニ(クロコダイルレザー)」「トカゲ(リザードレザー)」「ヘビ(パイソンレザー)」などがあります。爬虫類の皮にはウロコの型があり、独特な風合いが特徴的です。特にワニの革は高値で取引され、高級革の一種として知られています。
 
鳥類では、ダチョウから採取されるオーストリッチがバッグや小物に使われることで有名です。これもエルメスのバーキンなど、高級ブランドで使われるレザーですね。
 
魚類は、サメ、エイなどが有名です。サメはざらざらしている性質からその昔、やすりや刀の柄に使われていました。エイ革は財布やキーケース等の小物に使われることが多いです。
 
 
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「レザー素材」と一口に言ってもその種類や特徴は様々です。数多くある素材の中から、製品の用途やコストなど、お客様のご要望を様々な面から考慮し、最適なご提案を致します。ぜひお気軽にご相談くださいませ。
 
 
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