素材について-ブレード編-
こんにちは、SHIMADAです。
本日も帽子の素材に関するお話です。今回は”ブレード”についてご紹介していきます。
“ブレード”とは布地や天然草をテープ状に加工した材料のことを指します。ブレード帽子はこの”ブレード”を頭頂部から渦巻きのように縫い上げて作製したものです。美しい丸みのある形に仕上げるには熟練した技術が必要とされ、弊社が誇る職人技のひとつです。
ブレード帽子については、このブログでも4回に渡りご紹介しております。ぜひチェックしてみてくださいね。
さて本日は、そんな”ブレード”がどのようにして作られるのかについてお見せしたいと思います。
ブレード工場

弊社ブレード工場の様子です。生産体制・設備はもちろんのこと、常に”人の目”を行き届かせ、徹底した高クオリティの品質管理を行っております。
ブレードの原材料には天然草、ペーパーなどいろいろな素材があり、ラフィア、マニラ麻、リネン、麦など厳選されたこだわりの原料から、社内でブレードを作っております。
ブレードができるまで
実際にブレードが出来る工程を動画でご覧ください。伝統的なブレード(組紐)を、機械と人の手のよって丁寧に仕上げていきます。
それではそれぞれの工程をひとつずつ見ていきましょう。

ブレードによく使われる糸として、ペーパーやリネンなどが挙げられます。
ペーパーはコストパフォーマンスに優れており、年々見かける機会も多くなってきました。軽くて丈夫な素材で、帽子やカバンなどによく使用されています。
リネンは麻特有のカラッとした風合いや肌触りが特徴で、通気性がよく吸水・吸湿性に優れ、肌に触れるものとしては大変快適な素材です。また、涼やかな見た目がとても魅力的で、春夏になると身に着けたくなる素材のひとつです。

それではブレードの製作工程にはいります。まずは、ブレードの材料となる糸を編み機にかけられる状態にするための作業です。大きなロールから、サイズの小さなボビンに巻き直していきます。

続いて「芯糸」の準備です。芯糸とはブレードの形状を安定させるための核になる糸のことを指します。芯糸も先ほどと同様に、ボビン状の木の棒に巻き直していきます。前述のボビンよりもサイズが大きいのが特徴です。これで材料の準備は完了です。

材料の糸を編み機にセットし、いよいよブレードを作っていきます。動画でご紹介した機械は「7打ち」の編み機で6mm幅のブレードを作製している様子です。7打ちの機械では、ボビンを7本使いブレードを編んでいきます。機械で制御することにより、均一で安定した美しい編み模様のブレードが出来上がります。
さらには「7打ち」の「2連」の編み機もございます。1つの機械で同時に2本のブレードを編むことができ、大変効率的です。

こちらは「17打ち」の機械です。先ほどの7打ちの編み機よりボビンの数が増えて、複雑な動きをしているのがわかります。編む糸の本数が多いぶん、ブレード自体も幅の太いものが作製可能です

編み機は、重りやギアを変えることにより、編みの速度などを調整することができます。材料となる糸の素材や太さなどの種類に合わせて、編み機を最適な状態に調節しています。
ブレードのバリエーション

動画内でお見せしたものの他にも、まだまだたくさんの種類のブレードがございます。こちらはすべてリネン糸を使用して編まれたものです。同じ素材を使っても編みの模様を変えることで、見た目はもちろん、ブレード自体の柔らかさや触り心地に変化を与えることができます。

ブレードの材料となる糸も様々な種類をご用意しており、さらには異素材同士を組み合わせることも可能です。素材の掛け合わせによって、デザインはもちろんのこと、肌触りや強度、風合いを調整し、お客様のご要望にぴったりの素材感に仕上げることができます。
ブレードというとストローハットのイメージが強いですが、ウールやモール素材といった秋冬ものに使えるブレードも多数ありますよ。ご興味のある方はぜひ一度、お気軽ご相談くださいませ。
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弊社では、帽子のOEM(設計)からODM(製品開発)までご依頼を承っています。弊社の職人(クリエイター)によるメイドインジャパンの帽子・衣類によって、魅力的なものづくりをご提供します。弊社とのお取引をご検討されている場合は、ぜひご相談ください。製品のイメージをお聞きし、デザインを膨らませていきます。その過程で素材などのご提案も可能です。
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