型崩れした帽子を復活させる手法

 
こんにちは、SHIMADAです。弊社ブログをご覧いただきありがとうございます。
 
 
 
前々回の記事では、家でもできるケアと型直しの方法でしたが、やはり自分で行うのにも限度があります。
 
弊社には帽子の木型があり、そこに帽子を入れて蒸気を当てる事で仕上げをし直しますが、その様子を画像を見ながら説明していきたいと思います。
 
 
 
帽子に合わせた木型を使用

 
 
まず、帽子を木型に入れます。
 
 
ここではカンカン帽を使用していますが、中折れハット、ベレー帽、キャスケットなど様々な木型があります。木型の下には回転台が敷かれており、木型がくるくると回る様にセッティングされています。
 
気を付けなければいけないのが、無理矢理型にはめようとすると、劣化具合にもよりますが素材が割れたり破れたりすることがあります。その為、帽子にかかる負荷が最小限になるよう気を使いながら木型に合わせていきます。
 
 
 
スチームアイロンで蒸気と熱を加えて、素材を延ばす

 
 
型に合わせると、帽子全体にアイロンをかけていきます。
 
 
前回も家で出来る型直しというところでアイロン掛けを紹介しましたが、弊社ではこのように行っております。
 
スチームを出しながら、アイロンを一カ所に留めず全体にゆっくりと熱を加えていきます。ツバの上に板をのせていますが、こちらは職人が自作した道具で、ツバを綺麗に延ばす用途で使われています。
 
 
 
細かいところまで整えるのが仕上げの技

 
 
自作の板を抑えるように少し力を加え、ツバの型を直しています。
 
帽子の天井部分に緑色の袋を乗せているのが見えると思いますが、これは砂の入った袋です。
 
ブレードを使用したカンカン帽の場合、天井の中心が突起するような形になってしまうことがあります。その点を防ぐ為、アイロン掛けの後、この砂袋を乗せて固定させています。帽子が傷つきにくい様、柔らかい素材を使用しています。
 
これで型から外し、乾かすと型直しは完了になります。
 
 
極端に型が崩れているものを復元するのは難しいですが、少しのヨレやへこみを直すことは可能です。やはり着用の度にケアしてあげる事で防ぐこともできるので、何より帽子を大切に扱ってあげる事が一番大切です。
 
長く帽子を使ってもらえる事は、帽子自体はもちろん作り手側としてもとても嬉しく光栄なことです。
 
これからも皆に大切にされる帽子を作れるよう日々精進していきたいと思います。今回のケア、型直し、是非参考にしてみてください。
 
 
 
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